【週末さば缶#16】高木商店 焼き鯖のアヒージョ

「【週末さば缶#16】高木商店 焼き鯖のアヒージョ」のアイキャッチ画像

 

今週も朝から晩まで頑張って働いた。

頑張った自分にご褒美を。

ちょぴり贅沢な美味しい一品を用意しよう。

そうとなったら、もうひと頑張り。

重い腰を上げて、買いに行こう。

“あなただけの” 特別なさば缶 を。

 

 

この『週末SABA刊』は、日本中の“今週頑張った”を癒すちょっぴり贅沢なさば缶を紹介し、

各々によって変わる“サバ汁”の簡単な〆方まで解説している週刊コラムである。

週末さば缶#16|高木商店 焼き鯖のアヒージョ

スペインの家庭料理で有名な “アヒージョ”と聞いてどんな具材が入っているアヒージョを想像するだろうか。

エビ、ブロッコリー、マッシュルーム、鷹の爪…といったところで、まさか「鯖」が入っているアヒージョを想像した人なんていないだろう。

そんなまさかのアヒージョが今回の主役。(まあ、さば缶なんだけども。)

それはただのアヒージョではなく、「和風アヒージョ」と語る。日本海で穫れる鯖を使っているから「和風アヒージョ」と語っているわけではなく、”ある隠し味“がその鯖と絶妙にマッチすることでその”和風”とやらを生み出している。

食した時、その隠し味ははっきりその存在意義を示しており、「アヒージョと〇〇って意外とありだな」と関心した。

その〇〇が気になった方、ページはそのままで。

 

 

週末のSABA刊#16 今回は、

高木商店 焼き鯖のアヒージョ

これを紹介する。

販売元はこれまでにも何度か紹介してきた 株式会社 髙木商店。鯖の獲れ処 茨城県沖に工場をかまえる老舗だ。

燻製オイル漬けしたさば缶やカレーさば缶など毎回”ただものではない“商品を提供してくれる高木商店。今回はある隠し調味料を選定し、ただのアヒージョではない「オリジナル・アヒージョさば缶」を展開してきた。

ガーリックの香りとオリーブオイルがその風味の大半を占めるこの料理に、どんなものを加えて和風に、そしてオリジナルなものになるのか。楽しみにしながら読みすすめていってほしい。

今週も新しい食の知見を得るための優雅な時間にしよう。

外缶(観)

週刊さば缶16-80

 

朝の海を思わせる淡い青を下地に、ラテン柄の線がその上に印刷されている。地中海沿岸のヨーロッパ諸国をモチーフにしているのだろうか。

あまり水色のパッケージを採用した食品を見たことがないので、少しだけ不思議な気持ちになる。

 

パッケージ左下には「AJILLO」という英単語。アヒージョの英語表記だ。

アヒージョを英語にするとこんな感じになるのか。いつかのスペイン旅行のために覚えておこう。

 

週刊さば缶16_5-80

 

パッケージに使われているフォントが珍しい。

「アヒージョ」の「ョ」の文字の線形が少し揺れていたり、所々細いフォントを使いメリハリのある商品タイトルデザイン。

 

また、

さばの漢字の魚の右が「靑」ではなく、「青」になっていることに気づいただろうか。

「鯖」に使われている「靑」という漢字は、「青」の旧字体で「月」の部分を「円」と書く。「円」を使用する「靑」(字体)と「月」を使用する「青」(字体)のどちらを使用しても間違いはないが旧字体の「靑」を使用したほうが今は正しい漢字と捉えられる。

そのため、さばは「鯖」と記されることが多い。

しかし、このパッケージでは新字体の「青」を使った漢字を採用。革”新”的な缶詰、アヒージョを展開するためには使う漢字をも変革する必要があったのだろうと思う。

いつか高木商店さんにその真相を伺いたいと思う。

 

週刊さば缶16_4-80

 

パッケージの中央あたりに商品説明が書いている。

旬の鯖を香ばしく焼き上げたのち、エクストラバージンオリーブオイルとにんにく、唐辛子で煮込みました。隠し味の醤油で和風に仕上げたオリジナルの親しみやすいソフトなアヒージョです。

冒頭で〇〇と伏せてきた隠し味の正体は「醤油」

この隠し味の存在がいかに大切なものであるかは、後ほど説明するとしよう。

 

週刊さば缶16_6-80

 

最後にパッケージ裏の表示を確認する。

内容量170g、固形量100gと一般的なさば缶よりもそのサイズ感は劣るが、こういった凝ったジャンルのさば缶の中では並のサイズだ。

 

原材料はアヒージョには欠かせない、オリーブオイルとにんにく、唐辛子がはもちろん入っている。加えて、チキンブイヨンパウダーという洋風だしの素や砂糖、そして隠し味の醤油が入っており、やはり一風変わったアヒージョであることがわかる。

気になったのは塩コショウが入っていないということ。珍しいのではないだろうか。

普段お店でいただくのとはまた違ったエキゾチックなアヒージョが楽しめるのではないかと思う。

中身

週刊さば缶16_1-80

 

サンマの蒲焼きにも見えるこのビジュアル。

何も言われずにこの缶を受け取ると普通にサンマの蒲焼きか、醤油で味付けされた焼き魚にしか見えない。

ともあれ、これは鯖のアヒージョである。

 

週刊さば缶16_7-80

 

近づいてその缶を見てみると透き通ったオリーブオイルのなかにその青い背中はいた。

写真では確認しにくいが、細かくスライスされたにんにくもかなりの量入っている。残念ながら赤い鷹の爪やブロッコリーは含まれていない。ぱっとみ鯖のオリーブオイル漬けだ。

 

味はいかに。

3枚に用意された切り身のうち、身が厚いものを1枚を口に運んでみた。

 

週刊さば缶16_8-80

 

焼き魚特有のパサパサとしたその乾きをオリーブオイルの油分が補うことでまろやかさが生まれ、砂糖・醤油の甘さとにんにくの香ばしさが合わさると新感覚な風味を感じるのだとわかった。

後半の感想が「新感覚」などという抽象的な表現になってしまうことをご容赦いただきたい。

というのも、「砂糖・醤油・にんにく」この3つの調味料が合わさるような料理が見当たらなく、どんな食をイメージしてこの味を伝えればよいのかわからない。蒲焼きを例にとってもそこににんにくはない、醤油チャーハンを例にとっても砂糖の要素がない。といったようにどんな食を想像してこの味を表現すればいいのかわからないのだ。

強いて言えば、にんにくを丸々漬けておく「にんにくの醤油漬け」が原材料的に最も近い料理であると思うが、どこか違う。

新・和風アヒージョであるがゆえに説明が難しい。

 

週刊さば缶16_9-80

 

とはいえ、隠し味である醤油の存在が大きいのは明白。

さらっとした印象が勝ってしまうアヒージョにコクを生み、どの食材を選定しても生まれない甘さを感じることができる。それはスイーツのようなこってりとした甘さとは違い、味噌やみりんといった和の料理に使われる甘さ

このアヒージョに「和風」という肩書をつけるには必要な素材であることは間違いなかった。

サバ汁の〆方

週刊さば缶16_2-80

 

毎缶(刊)『サバ汁の〆方』と題して鯖の切り身を食べた後に残った汁=サバ汁を使って楽しめるレシピを用意している。

本缶のサバ汁はオリーブオイルににんにく、醤油、砂糖、チキンブイヨンパウダーなどが含んだこの汁がサバ汁。

 

酒のつまみになりそうな”あれ”を使って〆たいと思う。

〆方

週刊さば缶16_10-80

 

今回〆で使うのは素煎りカシューナッツ。

アヒージョといえば、こんがり焼いたバケットに余ったオリーブオイルをつけて〆るのが無難だが、そのアレンジは想像が容易過ぎたので今回は少しだけ道を外してナッツを採用してみた。

 

週刊さば缶16_11-80

 

さばを食べたあとの口直しとしてナッツを食べるのも良し。もちろんナッツをオリーブオイルに浸してナッツそのものを楽しむのもありだ。

 

週刊さば缶16_12-80

 

内容を一旦フライパンに移して、熱し、再度容器に入れてナッツを浸すと更に美味しくいただける。

カシューナッツが口の中で割れたときの香りが生まれ変わる。醤油の甘さとにんにくの香ばしさを感じるようになり、また新・アヒージョが誕生するのだ。

 

オリーブオイルがなくなる最後の一滴まで楽しめる〆になった。ご興味があればぜひお試しいただきたい。

 

まとめ:週末さば缶#16|焼き鯖のアヒージョ

週刊さば缶16_3-80

 

隠し味に醤油を選定し、オリジナルの和風アヒージョに仕立て上げた高木商店 焼き鯖のアヒージョを紹介してきた。

焼き鯖のクオリティはもちろんのこと、”普通”から逸脱した完成度にこれまた感服した。さすが高木商店だと感じるさば缶だった。

 

 

5月は卸売りが販売商品の見直しを盛んに行う季節。

近くのスーパーもさば缶コーナーの商品ラインナップを一新し、面白いさば缶がいくつか入荷していた。

この週刊コラムを読んでくださる皆さんに紹介できるのが待ち遠しい。

今回紹介した商品

 

 

週末のSABA表紙#16

#16 缶(完)


来週もきっと朝から晩まで頑張って働く。

今のうちにご褒美を考えよう。

ちょぴり贅沢な美味しい一品を用意しよう。

そうとなったら、

財布が緩いうちに、買っておこう。

“あなただけの” 特別なさば缶 を。

僕は次の週末に向けて“さば缶”を探す旅に出る。

週末のさば缶

 

バックナンバー

週末のSABA表紙#15

週末さば缶#15
味の明太子ふくや 明太王鯖

週末のSABA刊#14

週末さば缶#14
岩手缶詰 国産サバ缶 パクチー風味