事業継続の厳しさを知った日がよりによって今日かよ。こうやって会社は…

AM7:00。

ここのところ、暑さで目が覚めるようになってきた。

軽く背伸びをしてからスマート体組成計に乗って日課である体重・体脂肪を計測。ボディスコアは「88」。ここ2週間くらい80台をキープしてる。

それから、朝ラジオを聞いたりして8:30。いつも通り社用PCとモニターをデスクにセットし、読書×要約トレーニングをしてアウトプット資料を上司にUp。業務開始だ。必ず30分残業から始まるおかしな僕の仕事。(損がなく、好きでやっている事だからなんの問題もない)

 

始業後2時間くらいかけて日次タスクをいくつか消費している時に思った。

「いつもの激しいチャット・タイムラインが静まり返ってる」

メンバーが出勤はしているのを確認できたので、特に心配することもなかったが不思議に思っていた。

 

12:40過ぎ、ファイルを開きまくったデスクトップが受電画面に切り替わり、上司からTELがきたのだと分かった。

受電する。

____

上司)お話がありまして。

僕)はい。

上司)実はこの部署、今日で解体します。

僕)…。まじすか。今日ですか?

上司)すいませんね、急な話で…。赤字を解消できる見込みがなくて…。

僕)なるほど…。こんなにがんばってたのに残念ですね…。この後はどうすれば良いですか?

上司)一旦上の指示を待ってください。僕は午後休とります。

僕)承知いたしました。◯◯さん、半年ちょっと本当にお疲れ様でした。

上司)いやこちらこそです。たくさん支援してくれて助かりました。

____

 

後処理が忙しいようで、上司はすぐに電話が切った。

その後、15:00くらいにその上司が「今日は午後休」と連絡を全体に入れた。(午後休が15:00スタートであることに悲しくなった)

 

 

僕は昨年11月の入社後に配属された部署の業務を離れ、12月からこの部署の業務を受け持っていた。

その部署は新規事業を行う部署で今年の1月くらいから本格的に始動。メンバーは僕含め5名。20代後半の上司と3名の20代前半の社員でうち2名はこの前入った新卒1年目。

僕自身はこの部署のプレイヤーとして業務していたのでなく、メンバーサポートをしていた。サポートと言っても偉そうなことはしているわけではなく、実績集計作業や情報収集、資料作成など。

とわいえ新規事業部署ともあり、情報管理インフラが全く整備されていなかったため、僕はいろいろ作った。

一般的な会社であれば、SaaSやパッケージを導入して管理する情報も、”経費最小”というモットーのもと何から何までエクセルで管理。かなりの数マクロ(エクセルの自動処理を行うためのプログラム)を組んでメンバーの業務効率化に貢献してきた。

エンジニアというバックグラウンドを隠してこの会社で活躍し、新しいキャリアを歩んでいこうと望んでいた矢先で早速エンジニアとして雇われていた気がしていたが…。まあ、楽しかったのでやりがいはあった。

 

しかし、

赤字を解消できない。成功の見込みもないため部署解体。

いつ役員決定されたのかは知らないが、この決断がなされた。

(推測するに昨日。他の部署が急にタスクと工数の棚卸しを始めて空き業務がないかを確かめていたからおそらくあの直前だったと思う)

経験浅なメンバーで結成された部署には少し残酷な決断なのでは?とも思ったが、会社の決断は絶対。

 

 

上司との通話を終えて、13:00。

午後からの予定・タスクが空白になったため、目一杯昼休憩をとった。

4畳半の部屋で大の字で横になり、上を見ながらぼーっと考えてた。

 

 

何を学んだか。

僕は2つ学んだ。

・変化がないものは続けるべきではない。

・トライ&エラーをする大切さ。

箇条書きにしてみたら、めちゃくちゃ当たり前なくらい大切なこと。

だけど、みんなに「当たり前のようにこれを体験したことある?」って聞いても100人中50人も具体的なエピソードが出ないんじゃないかな。

 

変化がないものは続けるべきではない。

うまくいっていないことは僕が一番分かってたと思う。

なんせ実績の集計作業をしていたのは僕で、上司の前に僕がその事実を飲み込んで資料を作り、渡していたから。

成功を100として、その100を20個積み上げてやっと採算をとれるようなビジネスモデルだったけど、今日まで成功は1つもなく、ほとんどが40〜50くらいのところでダメになるパターンで、それの繰り返しだった。

長期的に考えてもう少し事業を継続して効果測定するのかなと思っていたが、仕事のできるビジネスマン(=役員)の考えは違った。決断は早かった。

 

数字を見て、変化がない。それに継続の価値はあるか?

 

100が20個にならないにしても、100が3個になった、もしくは40〜50が80、90になるならその変化に着目して、その変化がおきた要因に着目し、集中してアクションを継続していけばいいけど、変化のないものは意味がない

そんなことを体現しているように思えた。

 

これまでの部署の活動を振り返ると変化を起こしていたような行動がほとんどなかったように思える。「お、今日は何か違うな」とか「◯◯さんがこんなことしてる」みたいな。ひたすら毎日のタスクをこなして、ぶつかってダメだったの繰り返しだったのかもしれない。

(実際プレイヤーの行動を見ていたわけではなく、表面上の実績と情報しか見ていないからなんとも言えないけど)

 

とにかく、変化がないものをひたすら一生懸命やってもダメならダメ。次、もしくは違うことへ。なのかなと。

もちろん、数をこなした上での話。

 

 

トライ&エラーをする大切さ。

この部署に「トライ&エラーはあったか?」と振り返ってみたが、なかったように思える。

とてもロジカル的に方針や施策を作成していたけど、結局それらが長い間上手くいっていなかったから今に至ってる。

もちろん、やっているのはビジネスなので必ずエラーについての問題解決に取り組んでいたけど、そのエラーは果たしてトライした上でのエラーだったかといえば違うような。

何かを設定する上で、事実や知見に沿って組み立てるのもとても大切なのは若造ながら僕も知ってる。ただ、その事実や知見の対岸にある”まだやっていないこと”をやった上での施策なのか、ABテストは実施されたのか、大げさにいうと博打を踏んだか。

それも大切なのではないかと感じた。

 

しかし、色々残酷だなと…。

マネジメント側の上司がプレイヤーに介入して、この事業を進めていっていたくらいこの部署は切羽詰まってたし。

何時間残業しているだ?ってなくらいずっとひたすら僕含めプレイヤーメンバーは仕事に取り組んでた。

人と人の関係が成り立った上でのビジネスなので、必ずしも全部僕たちにエラーがあったわけではないと思うけど。

結構残酷だな、と。

すごくいろんなことを学べた。

 

 

こうやって会社は…。

「こうやって会社は潰れて…」という言いたいところだが、会社が潰れるタイミングはある程度分かっていてさすがのプロもちゃんとした手を打つので「潰れる」という過程を疑似体験できたというわけではない。

僕は違うことを思った。

 

会社がいつまでも決断できずに、”負”の部署を抱えると”正”の部署から資産を奪っていく、もしくは奪うリスクを抱えるんだな。と。

もし、この部署が継続していてこのまま1年近く継続してたとき、他の部署が売上げた資金を使って事業していくのはことはもちろん。

この部署が1年経過して解体した時、部署異動せざるを得ない社員が「負」のエリアから「正」のエリアにやってきた時、もしかしたら「負」のエリアで培って”しまった”スキルやモチベーションを「正」の人たちに与えかねない

ということもあり得るよな、と。

そして会社がどんどんそれに飲まれていく。

的なイメージが浮かんだ。

だから決断を早くして、「負」が大きくならないタイミングで退く。

そして、トライをしていた社員を上手く使う。

トライしていた人のノウハウで新しい施策を作り、「正」を美化する。

これが大切なのでは、と。

 

 

と思ったのも、前職がそんな感じだったから。

なるほど。といったようにその過程を確かめられたといった表現の方が近いかもしれない。

 

 

明日から。

明日から僕は25になる。

25歳最初の業務は何をすればよいか今分かっていない。

PCを開いて、9:00の始業報告の次になんのタスクをこなせばよいか分かっていない。

作成した数十個のマクロを加工してコードをまとめて、noteかなにかで販売しようか。

何でも良い。僕に仕事をください。