「この世で一番優れているデザインは?」という質問に対して|2022/8/1日記

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08/01/2022

翌日の仕事のことを考えて、前夜に酒を飲むことをずっと避けていたが昨夜は飲んでしまった。

コンビニで買ったウィスキーの小瓶から少しだけウィスキーをグラスに注いで炭酸水で割った。

おかげで寝付きは悪く、朝の目覚めも良くなかった。

しばらくは週末のお酒を控えようと思う。

 

昨日は毎週発行している週末SABA刊の来週分の表紙撮影を終え、そのまますぐに表紙を作りたいなと思って近くのタリーズで表紙を作った。

表紙ができた後は記事を1本書き上げ、作業は終わり。濃厚な一日だった。

 

 

夕方6時 帰り道。

自宅に一番近い横断歩道に点字ブロックがあることに今更気づいて、大学時代の印象的だった講義を思い出した。

それは世界のイスに関するデザインを軸に、家具の歴史や有名デザイナーについて学ぶ講義。個人的に大学4年間の中で最も印象深く、Yチェア・バタフライスツール・ヤコブセンなどデザイナーズチェアに関連する名称やデザイナーのことは一通りこの講義で学んだ。

力学の計算や3次方程式を解かされるよりよっぽど楽しかった。

その講義の中で、

 

この世で一番優れていると思うデザインは?

 

とだけ書かれたアンケート用紙に一人ひとり「◯◯」と書いて提出した回があった。

周りは「無印良品の〇〇」「ユニクロの〇〇」みたいなことを書いていたが、僕はそれに「点字」と書いた。

教授は一人ひとりの回答用紙を眺めて100名超の学生の前でこんな回答があったと発表し、90分間永遠と一人で考察してた。そして僕が書いた「点字」という回答がスクリーンに映し出された。

私もそう思います。言葉・文字を識別できる/できないの差別を無くすツール。使用言語に関わらずたった6つの点、全63通りのルールで情報伝達ができるこの発明は私も同じく優れたデザインであると思いました

と、教授がコメントした。

僕も同じ理由でそう書いた。

点字は言葉・文字の識別以外にも視覚に障がいを持った方に道筋を示するツールにもなる。使用する人/しない人問わず、それを「点字」として毎回意識することなく日常に溶け込んでるのも優れたデザイン性だなとも個人的に感じた。

 

美術館や博物館でモノを見た時、それを意識した時に「優れている」と表現されたモノ・コトよりも、

俯瞰した時、改めて見返す時、意識なくそれに触れた時、どんな人でも用途・意味がわかる簡潔な形として成り立っているモノこそ優れているデザインだとさらに僕は思ったし、それが”ずっと使われるというモノ・コト”だとその時思った。

 

08/01/2022 日記

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表紙撮影場所に咲いてた一輪の花

 


全粒粉パスタを茹でて、上から細かく解いたさば缶をのせた ザ・男飯

途中の45°の変化も使う人によっては困る人も出てくるのではないかと思った。
点字ブロックの敷設に関してはカーブさせてはならないという法律や厳格な規定があるわけではない」というルールはないらしい。

ちなみに、点字ブロックは視覚障害者が足の裏の触感覚でその存在及び形状を確認できるような突起を表面につけたものであり、移動の際に正確な歩行位置と歩行方向を案内するための施設。(ガイドラインより引用)
つまりは、白枝を使用しないでも利用できるようなコンセプトとして成り立ってる。持っている/持っていないの差別をも排除しているミニマルデザインだと思う。

 

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