09/10/2022
アラームが鳴っているのにもかかわらず、それに気づけない、起きれない。
結局は同居人が僕の側を通りがかった気配で起き上がった。
「ずっとタイマーなってるよ」
と、言われてから気づく。
「ごめん」
周りの音が耳に入ってこないほど深い睡眠だったようだ。
アラームは6分間継続して鳴っていたのだという。
どうも不思議な睡眠体験だったのでヘルスケアアプリで睡眠スコアを確認すると、朝の7時台にレム睡眠に突入していた。
おかしな話すぎる。
きっと自律神経諸々がぶっ壊れてるのだろう。
午前中は仕事の合間を練って本を読んだり英語の勉強をしていた。
昼休憩はソイジョイと非常食を食べる。家にあるモノを消費するのもいい加減億劫だ。
とはいえ、非常食はとても美味しく、価格さえ安ければずっとこれでも良いなとも思う。
ドライの非常食であれば持ち運びも楽だし、かつ栄養もあるので昼ごはんを食べたいとなったときには重宝するアイテム。
めったに昼ごはんをガッツリ食べたいと思うことがないので、時々の摂取になってしまうが。
今日は大学時代の友人と飲み会があるというのに、定時間際までかかってしまう業務を任されてしまい遅刻確定。
結局仕事が終わったのは18:30。
19時に代々木集合の予定だったが、間に合わない。
集まるのは僕含めて3人。
一人は新婚の人妻、もう一方は今年の春に院を卒業した社会人1年目の男。
大学入学の頃からの仲が良い数人のうちの3人で、酒の旨さが分かってからはこの3人だけでよく飲むようになった。
今日は、酒飲みが楽しめるようにと原価格で酒が飲める代々木のBARになった。
相変わらずビール、サワーを飲むといった変わらない光景だが、仕事帰りの服装と疲れた顔。
みな同じ年に学位を取得したのに、3年も経てば立場も環境も、顔つきも変わってる。
「結婚おめでとう」
遅刻してきた詫びの品となってしまったプレゼントを新婚の彼女に渡す。
同居人がふるさと納税で仕入れ、今となっては所有過多となった箱ティッシュセットとオリーブオイル、高級ソルトを贈った。
かれこれ3人で会うのは1年ぶりくらい。
彼女は名古屋で仕事をしていたので東京で顔を合わせることができなかったのだが、この度東京で働くことになり、こうして集まることになった。
彼女)「今同居してるんだって?」
僕)「そう、8月から同居してる」
彼)「それから、仕事を辞めるし、どこかへ旅立つんでしょ?」
僕)「なんでそれ知ってるの?言ったけか」
彼)「ブログを読んでたらなんとなく分かるよ」
全てお見通し。
彼は大学で出会った友人の中で最も僕が尊敬する友人、かつ一番の理解者。曖昧なコトを言わないし、常に利発的な発言をする。僕の日記をよく読んでくれているようでブログの文面から推測して僕のこれからを予測していたようだ。
(※僕の今後についてはいつかちゃんとまとめる予定)
僕)「というか、どうして東京に転勤することになったの?」
そう彼女に聞いた。彼女は建設施工管理の仕事をしていて、転勤族。
同じ学科だった旦那さんとは大学を卒業してから遠距離の関係だった。
話を聞くに、会社へ「東京に行かして」とせがみ、拒まれ続けていたが「“こういう条件”であれば東京に行ってもいいよ」と言われ、今に至るそうだ。
“こういう条件”というのも決してプラスな意味合いではなく、端的に言うと「グレードを落としてもいいなら行けばいいよ」というもの。
あくまでもイメージの範疇であった建築・土木業界の「闇」的なカルチャーを直に理解できた瞬間だった。あまりにも古すぎる。ナンセンスだなと。
彼女がその会社を辞めず、転職をせずに、籍を残すと決断したのもずっとプレイヤーでありたいという希望のもと。
彼女も曖昧なことを決して口にしないし、常に自分の意思、良いこと悪いことの分別を踏まえた上で行動・発言する。
僕は2人が好きだ。
クラフトビールとシャルドネを原価格で飲みながら、土木業界の発注のプロセスはどうだとか、ITの業界ではこういったプロセスなんだとか、大人“かぶれ”な会話をしたし、「大学の頃の友人は今どこで何をしているか」なんかも話した。
僕)「やはり、2人の業界はまだ“活き辛さ”が残るんだね」
彼女)「そう」
彼)「なんか、ブロガーらしい表現だね」
大したことを言ったつもりはなかったが、そう刺さったらしい。僕の言葉に少しばかり力があるらしい。
2軒目へ席を移し、雰囲気が変わったためか「恋」の話になった。
新婚の彼女の生活はどうだとか、彼が付き合っていた人のことなど諸々話した。
僕)「一週間に一回会わなければならないみたいなルールは?」
彼女)「無理だな」
彼)「絶対ムリ」
といった恋愛感。
彼女)「髪の毛は拾って、掃除してほしい。いつも『掃除して』って言うもん」
僕)「そしたら旦那さんはなんて?」
彼女)「『うん』って従う」
彼)「敷かれてんな」
彼女)「でもお互い言いたいことを言うし、それを“すぐ”言うからノンストレス。喧嘩も全然しない」
僕)「ほう」
彼女)「でも、やっぱり前に進んでいる感がほしいよね。ずっとゲームしたりしないで」
僕・彼)「それな」
僕)「僕たち男性も同じことをパートナーにもとめているかもしれない」
彼)「うんうん」
朝まで超会議ができそうな話題になり、一合だけ注文した日本酒もあっという間に飲み干し、側にあったレモンサワーも進む。
いろんな話をしたが結論、僕の結婚はまだまだ遠い未来の先。
そして、新婚の夫婦はとても理想的な関係だった。
羨ましかった。
こういう関係であればいいのか、という勉強にもなった。
終電が近づいたので新宿の小田急の改札前でお別れ。
彼女と僕は同じ方向だったので一緒に電車に乗り、それぞれの帰路にたつ。
良い飲み会だった。
僕の旅立ちの前にもう一度飲もうと約束もできた。
—
「いつだって僕らはキャリアの思春期」
恋愛・結婚、仕事、友人関係。それらが混じった話題の場に居るとき、いつも僕はそう考える。
僕らはいつまでたっても外的要因で身動きをコントロールされてしまうし、その軌道から逸脱する瞬間はとても怖い。
高校生の時におぼえた悩みと程度が違うだけで、感覚は一緒。
いつだって、思春期みたいな悩みを抱えながら仕事・恋愛に向き合っていくと思う。
まだ僕らは25歳だし、僕が思う成人の「30歳」まで時間がある。
冒険・自由だらけだ。
ただそこは悩みだらけであって、、
悩みだらけだな、と言った稚拙な着地になってしまうのも思春期ならではのこと。
今日のところは曖昧な結論は許容しようと思う。
なんせ、ワイン3杯、ビール3杯、日本酒、レモンサワーで頭がふわふわだ。
やばい、2:30だ。
おやすみ。
そして、新婚さん改めて結婚おめでとう。
彼の誕生日は6月16日、彼女の結婚記念日が6月17日、僕の誕生日は6月23日。
来年の6月、しこたま祝酒を飲もう。
09/10/2022
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