09/21/2022
寒い朝。
いつもはマットの外へ追いやられるタオルケットも今日からは必要になるみたい。
関東は朝から上着が必要になるくらい寒く、日中通して20℃を下回る肌寒さだった。
23日から札幌に帰省する予定だったが、急遽その予定を早めて12時の便で帰ることにした。
姉が今日から札幌に帰るとのことで、せっかくなら僕も今日から帰って来たら?という打診もあってそうした。
5月ぶりの羽田。
保安検査が進化してた。
今までの手荷物検査ではかばんの中のパソコンや電子機器、液体物を一つ一つ取り出し、トレーに移して検査しなければならなかったけど新しい検査機械になってからはそれが必要ないみたい。
毎回リュックの中からラップトップを取り出したり、2ndスマホを取り出してでめんどくさったけど、これでもうその手間が省けそう。
またICT化はどんどん進み、チェックインをアプリ内で完了できるようになったし、機内サービスもすべてアプリで利用できるようになった。
チェックインからボーディングパスの表示はもちろん、空港案内やマガジン閲覧もアプリ1つで完結する
これほどサービスがテクノロジーの恩恵を受けたとき、今後「航空×IT」でどんな進化が待っているのか楽しみ。
もうすでにスタートしてるライドシェアとの連携や、JRやバスとの連携がどれだけ利便性の高いものになるかニュースをチェックしておく必要があるなと。
参考記事
札幌に着いてから駅で父と合流した。
その足で大丸デパートで本日の夜ご飯を買いに行く。
まずは、北海道産の大きなアスパラを調達してから、北辰というお店でホッケとぶりを購入した。
礼文(れぶん)産のホッケは2尾で1,080円
かま栄
その後、かま栄でいくつか練り物を買うことにした。父は違う売り場へ。
かま栄を買う列にて僕の後ろから並ぼうとしていたおばあちゃんに
「ここが最後尾です?」
と、聞かれたので
「はい、そうですよ。結構並んでますよね」
と返答した。
最近、人と話す時に一返事だけで終わってしまうのはどこか寂しくなるので
「I’m fine. And you?」
的なノリで余計なことを言うようにしてる。
すると、
「少し値上げしているわ、この前よりもだいぶ高くなっているもの」
と教えてくれた。返事次第で会話になって少し楽しい。
しかし、いつも思うのだが札幌のお年寄りは本当に品が良い。
身なりもキレイだし、言葉遣いも上品な人が多い。
「そうなんですね、どこもかしこも大変ですもんね」
「そうね、あなたは札幌の方なの?」
「はい、出身はこっちで大学から東京へ」
札幌で初めてあった人やタクシー運転手、バスで出会った人とかによくこの「札幌の人?」と質問をされる。
きっとよそ者の雰囲気が出ているのだろう。シティボーイな雰囲気が出ているという認識で良いのか、それとも…。
それから、そのおばあちゃんとは色んな話をした。
東急デパートは空いていたとか、チャーシューマヨ棒はきっと新商品だとか。
僕は小さい頃からおばあちゃん子だったし、こうしたお年寄りの女性と話すのが嫌いじゃない。むしろ好きだ。
かなり打ち解けてしまって、ついにはおばあちゃんがこんなことを話し始めた。
「先ほどまで北大病院で検査を受けてきたの。先週も行ってきたんだけどどうも調子が良くないみたいで」
「そうですか」
「でも、こうして駅のデパートで少しだけ夜ご飯の足しを買いに行くことが楽しみで、幸せなの」
「すっごくいいですね。北大から駅にかけて緑を見ながら散歩にもなりますし」
「家に帰っても一人だし、息子たちは少し遠いからなかなか会えないし、こうして人と関われてよかった」
「僕もですよ。かま栄の新商品の話もできましたし」
「あら良かった。私はね来月で86。夫は92。あの人はホームにいるんだけどもう私の名前を思い出せないの。認知症になってしまったのよ」
かなりパーソナルな話になってしまって心がきゅーっとなってしまったけど、このおばあちゃんが僕だけに心を開いてくれたのがすごく嬉しくて、親身になって会話をし続けた。
「僕のおばちゃんも同じような年齢になって、先日ホームに行ったことを聞いて僕も心がきゅーっとなってしまいました」
そう返してどうなるかと思ったけど、そのおばあちゃんは僕の目を優しい目で見つめてた。
わからないけど、息子と話すような温度感でこの会話をしていたのではないだろうか。
その後もいろんな話をした。
僕の高校は◯◯だとか、近所にその高校に務めている先生がいるとか。
とにかく週末に遊びにきた孫の感覚で、向こうは息子と話す感覚だったと思う。
「やっと先頭ですね。何を買うか決めましたか?」
「私はひら天とチャーシューマヨ棒を買おうかしら」
「いいですね。じゃあ僕もそれを追加します」
そう言い残して、レジが別々だったのでおばあちゃんとのトークは終了。
たった20分くらいの待ち時間で、こんな深度のある会話をしたのははじめてだ。
「では、よい夜ご飯を」
「はい、お気をつけて」
最後はそう別れた。
時々、なんで高齢者のために僕たちの税金を。なんてことを1ミリくらい考えることがあるのだけど、なんか別にいいな。
世の中にこんな優しい目をした僕に心を開いてくれるおばあちゃんがいる限り、どうぞ税金使ってくださいな。
しかし、東京で親しくしてるマダムといい、小学校の保護者といい、友人の母といい、僕は年上からモテる。
「年上キラー」なのかもしれない。
09/21/2022
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