「マダム、僕何歳だと思ってんねん。」|2022/10/11 日記

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10/11/2022

この部屋を退去するまで残り7日の朝。

先週末の寒さとは打って変わって、日差しも強く、暖かい。

起床した時には、すでに窓が開いていて、気持ち良い空気が部屋の中に入っていた。

 

 

今日は11:30からこの日記でも何度か登場しているマダムとランチの予定がある。

前回マダムに会ったのは8/12。過去の日記より

かれこれ2ヶ月くらい顔を合わせていなかった。

一昨日、僕から

「マダム、今週お忙しいです?久々にランチでもいかかが?」

と連絡を入れておいた。すると、

「11日、新宿西口のパスタのお店はどうですか?」

と返答が返ってきたので、今日会うことにした。

 

 

9:45。

マダムから連絡が入った。

「約束の時間に遅れますので宜しくお願いします🥺」

御年 73歳、女子高生が「ぴえん」表現で使う絵文字を送ってくるマダム。

非常に可愛らしい。

どうやらお得意様とのお話が長引いたらしく、乗りたかった電車に乗れなかったようだ。

「了解です。少し遅めにお店に着くようにしますね」

そう返事をした。

 

10:30。

新宿へ向かう。

「何とか間に合いそうです。」

というメッセージが入っていた。

「承知しました。急いで参ります。」

マダムの予定は常に流動的で、いつも予定が変化する。

だから「少し遅めに着くようにしますね」と言いつつも、オンタイムで到着するよう行動するのが鉄則だ。

 

 

11:30。

オンタイムで合流できた。

僕)「久しぶりだね」

メッセージでは敬語を使うが、対面で話すときはタメ口で話す。親近感が大事。

マ)「しばらく会ってなかったわね。最後に会ったのいつかしら?」

僕)「8月の中旬が最後だったよ。一緒に京王デパートでローストビーフ丼を食べたじゃない?」

マ)「そうだったわ」

マダムにはあと1週間で今の家を手放し、ノマド生活をすることも来年からの動きについてもすでに連携済み。

それくらい頻繁にメッセージ上ではやり取りをしていた。

マ)「準備は順調?」

僕)「うん、まあまあかな。でももうちょっと頑張らないといけないかも」

マ)「そうなのね」

そんな話をしながら、マダムがかばんから何かモノを取り出そうとした。

マ)「あなたに渡したいものがあってね」

僕)「なになに?」

(これかよ)

マ)「かわいいでしょ?」

僕)「うん、かわいいね(僕もう25だよ)」

マ)「善逸もあるけど、炭治郎でいいでしょ?」

僕)「うん、炭治郎の方が勇敢だからね。ありがとう。」

マダムは鬼滅の刃も知ってる。本当になんでも知ってる。

それから、780円でドリンクバーとパスタをいただける平日セットがあったので、仲良くそれを注文した。

マ)「昨日来てもよかったんだけど、この平日セットがあるから今日にしたのよ」

僕)「お気遣いありがとう。さすがだね」

いつも通り、ニコっと僕の方を見て微笑む。

 

パスタが到着し、食べながら最近の出来事を話した。

住んでいる近くのお店がこう変わっただとか、僕が働いていたところの店長はどうだとか、今月の中旬に北海道へ旅行するだとか。

たった2ヶ月しか月日は経過していないのに、ブロガー顔負けのネタ数があるこのマダムが羨ましくてたまらない。

そう思った。

 

会話は僕の今後についてに移り変わり、マダムがこんなことを言いはじめた。

マ)「親が健康で、元気である間は、ちゃんとすねをかじって生きてごらんなさい」

僕)「どうして、そんなアドバイスするの?」

マ)「そうできない人がたくさんいるからよ。そして、それができる環境にあなたがいるからよ」

いつもよりも、強めな口調でそう語る。

マ)「それができることをとことん実感するの、若いうちは」

僕)「僕はもう若くないよ」

マ)「何をおっしゃい。結婚もしていないし、あなたまだ25歳よ」

僕)「わかったよ。この2ヶ月間そうしてみる」

少しあまのじゃくな部分が出てしまったけど、そう下がった。

社会人3年目になって勝手に自立しているように感じていたけど、これからは少し考え改めようと思う。

このおばあちゃんのことを信じてみて損をしたことはないし、何よりも特別なきっかけをくれる“ベスト・フレンド”だし。

 

 

マ)「そろそろ行こうかしら」

僕)「そうだね」

マ)「Tポイントが付くから用意するのよ」

僕)「はいはい(笑)」

このマダム、ポイントゲッターでもある。

僕はポイントカードを持たないようにしているけど、マダムと一緒にいる時は必須アイテムになるのでスマホのどこかにあるTポイントアプリを準備し、使わないTポイントカードにポイントを付与してもらう。

歩くマダム

 

新宿駅 西口の小田急デパートの入り口の前でお別れ。

マ)「これから知り合いと少しお話ししてくるわ」

僕)「僕は総武線で飯田橋へ行くよ。お気をつけて、またバー誘ってね」

マ)「うん、こっちへ来るときになったら連絡ちょうだいね」

僕)「OK」

最後は、僕の右ひじとマダムの左ひじを合わせ、新しい様式の挨拶でお別れ。

いつだって、僕らはトレンドを走ってる。

またね、マダム。

 

 

僕はそのまま飯田橋の行きたかったお店へ行き、その後少しだけカフェに寄って作業をした。

帰りはまた新宿に戻る。

電車に乗って向かってもよかったのだが、天気も良かったので飯田橋から新宿まで歩くことにした。

外堀通りに沿って歩き、四ツ谷まで向かい、それから新宿通りに沿って新宿へ向かう。

とてもいい運動になった。

外堀と総武線

四ツ谷駅。奥には六本木

新宿通りから見える副都心

 

自宅に帰ると、いろいろなメッセージが届いていた。

明日からまたいろいろな作業をしなければ。

また、明日から頑張ろう。

10/11/2022

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