01/13/2023
16:20。
ノルウェイの森(村上春樹)のワタナベが乗っていた機体がB-747ならば、いま僕が搭乗しているのはB-787。
搭乗中に思いだす楽曲はビートルズのそれではなく、’Make You Look’というショート動画で最近よく流れる楽曲。
なんのロマンスを感じさせない渡航のはじまり。
まあ、そんなもんか。
今日の起床は7:30だった。
遠足の日に早起きする習性は25になっても同じで、今日という日が楽しみでアラームよりも早く起きた。
部屋にあったケトルでお湯を沸かし、紅茶を淹れて朝のワイドショーを観ながらゆっくりと過ごした。
その後、9:45にチェックアウトを済ませる。
「11時になんとか着きそうです。京王の正面でね」
と、マダムから。
(マダムの備忘録はこれ)
年末あたりから予定を合わせることができず、渡航前に一度だけ会いましょうと約束した日がまさかの渡航直前。
蒲田から新宿へ行くのと、そこからまたJRに乗って逆方向の東京駅に向かうのが億劫だなと思った。
だけど、マダムとちゃんと顔を合わせるのもこれで最後になるかもしれないと思うと会いに行くほかなかった。
11:00ぴったりに新宿駅に到着してからステッキをついた女性を探そうとするけど、探す間もなく見つけた。
本当にオーラというか、なんというか、きれいな白髪もあって目立つ人である。
「今朝バルコニーの片付けをしていたらぎっくり腰になってしまって、間に合わないかと思ったわ」
「あんまり無理なさらずにね、最後に会えてよかったよ」
「新宿からリムジンバスで空港へ向かうの?」
「いや、東京駅まで行って違うバスで空港に向かうよ。そのほうがリムジンより安いからね、それに貧乏人だからね」
「あなた本当に偉いわ。もう行かなきゃだよね。はい、これ」
僕らのゆかりの地にある有名な神社の御守りを受け取った。
「男の子らしい色がなくって、私とお揃いになっちゃったわ」
「いいね、ジェンダーレスの時代だからね。色なんて関係ないよ。空港に行ったら付けるよ、ありがとう」
それからいつものようにグータッチを2回して、お別れをした。
マダム、いつまでもお元気で。そして、帰国したら会いましょう。
(でもね、マダム、滞在時間5分だったのならJRの改札越しでもよかったね。リムジンバスの運賃をケチりたいくらいお金切り詰めたいの。帰国したらあなたの知多のボトルすっからかんにしてあげるからね)

ケータイにつけてみた(かわいい)
11:30には東京駅に到着し、すぐに片道1,300円の空港連絡バスで乗り込む。
道中は上司から受け取った本の後半を読み切った。
空港に着くとちょうどチェックインが開始されていたので、ベンチで今一度荷物を点検してカウンターへ。
預け荷物の許容重量23kgに対して実測値22.6kg、手荷物の許容重量7kgに対して実測値6.9kgという神がかった重量采配を果たす。
我ながらパッキングの天才だと、そのときに思った。
空港に見送りにきてくれる優しい友人が僕にはいて、その2人と待ち合わせて少しだけ話した。
「2,3日休みが取れたら、ぜひこっちに来てね」
「いいね、安い時期めがけていこうかな」
シンガポールなんて7時間座ってれば着くし、僕のとった航空券なんて24,000円なんだからちょっと頑張ったら来れるのでぜひ。
2人は僕が保安検査を終えて、出国審査場に行くギリギリまでガラス越しに見送ってくれた。
ちゃんと手を降ってお別れした。
またね!
というわけで14:40頃に出国し、いまシンガポールに向かっています。
その機内でこの日記を書いてます。
この渡航は昨年の9月頃に決定し、11月からはせっせとインターン活動に励み、つい先日までVISA取得手続きをして、やっとのことで今日という日を迎えられました。
現地のエージェントがルーズなのか、VISA申請数が増えていて後回しにされているのかは不明ですが、完了までかなり時間がかかりました。
完了したの6日前だったかな。
ちなみに、取得したのは7月までの学生VISA。
つまりは、渡航の目的は「留学」です。
「社会人になって留学なんて大変な決断だったね」
なんて言われますし、最初は僕自身もかなりの決断だったなと思いましたが、考えてみれば日本の外を見ると珍しい選択ではありません。
就職する国や職種によってはマスターを持っていないと、職に就けないこともあるのでキャリアチェンジしたいと思ったら学び直しor 学びはじめが当たり前です。
今回の僕の場合はマスター取得とは違い、語学の学び直し、かつIT/Webに関する専門科目を英語でちょこっとかじりたいと思ったのが留学を決定付けました。
まあ、そのほかにも色々なトリガーはあったんですけどね。
行かないで、仕事をより頑張るという選択もありました。
ただ一度きりしかないチャンスだなと思ったので、このような決断に。
日本語を離れてガッツリ英語漬けの生活を過ごしたいと思っていますが隙間を見て仕事したり、連絡をとったりすることがあるので、それはちょっと難しいかなと思ってます。
それと、イギリスやアメリカとは違うシンガポールという少し変わった国についての発見や気づきをこのブログに着目してくださっている方に伝えたいのでなるべく日本語でブログ更新しようとは思ってます。
ただ、ライティングもスキルアップしたい、、、
というわけで、明日から日記は
- シンガポールのHow toやちょっと変わった話を中心に日記を構成する
- 英&日2部構成の日記を700〜800字程度で仕上げる
といった形式でアップします。
自分得な日記更新という軸はブレず、シンガポールについて新しい発見を得られる読者得な側面を持つ日記に仕上げて参ります。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
なお、グラマーがクソな英文です。
クレームは一切受け付けおりませんが、ご指摘/ご示唆は大歓迎でございます。
何卒。
まもなく、チャンギ国際空港に着陸します。
地下鉄の終電まで入国・荷物のピックアップ・税関をクリアできればいいですが、間に合わない場合はGrabかタクシーで滞在先に向かいます。
Could you take me this hotel and put my baggage in the trunk?
です。
多分。
では、また。(21:45)
01/13/2023
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