今週も朝から晩まで頑張って働いた。
頑張った自分にご褒美を。
ちょぴり贅沢な美味しい一品を用意しよう。
そうとなったら、もうひと頑張り。
重い腰を上げて、買いに行こう。
“あなただけの” 特別なさば缶 を。
この『週末SABA刊』は、日本中の“今週頑張った”を癒すちょっぴり贅沢なさば缶を紹介し、
各々によって変わる“サバ汁”の簡単な〆方まで解説している週刊コラムである。
週末さば缶#23|7プレミアム ノルウェー産 さば煮付
一般的に販売されているさば缶は主に「水煮」「みそ煮」「味煮付け」の3種類に分類できる。
その中の「味煮付け」は各メーカーによってその定義が異なったり、使っている調味料もちょっとずつ違う。それゆえ「このメーカーの味煮付けは美味しいけど、あのメーカーは…」みたいなことはよくある。
しかし、どんな人にでも好まれるような味付け、すぐに買える手軽さ、高品質なさば缶はある。
どんな人の近くに。
週末SABA刊#23 のテーマは『セブンのさば缶がうまい。』
そのテーマ通りセブンイレブンで手に入る
を紹介する。
セブンイレブンは数多くのプライベートブランド商品を展開しているのはご承知の通りで、缶詰についても例外なく展開数は多い。
いわしや鯖の缶詰がメインで10〜15種類(地域によって販売項目が異なる)ほど数がある。
機会があったらセブンイレブンの加工品の商品棚を見てみてほしい。ほとんどすべてがプライベートブランドの缶詰であるはず。
そんな数ある”セブン”のさば缶のうち、今回は「煮付」を取り上げる。
普遍的でよくあるジャンルの一つの煮付だが、このさば缶はただ素朴なさば缶なのではなく、使っている調味料や風味にはちょっとしたアクセントがあり特徴的なものになってる。
食べ終えた後に「世のおっさん達におすすめしたい煮付の缶詰だ」と、そう思った。
この缶詰の魅力について触れていきながら、美味しく味わっていこう。
外缶(観)
セブンイレブンのプライベートブランド商品ではおなじみのあのサブタイトルは「ノルウェー産さば使用」といたって普通。
パッケージは紅唐色の下地、黒色の角皿に乗ったさばの切り身が写ってる。
缶の内容が容易にイメージできる写真があるのはとても嬉しい。
『分かりやすいは正義』
2020年に同じくコンビニのローソンがプライベートブランド商品のパッケージを刷新しようと有名デザイナーにデザインを委託。満を持して展開したものの「商品内容がわかりにくい」と酷評され、ネットでは炎上し、再度パッケージの変更を余儀なくされたことがある。
詳しい経緯や事実は参考記事を見ていただきたいが、僕たち消費者の意見・求めている事はただ1つ「商品は分かりやすく」だ。
販売元の意向や想いはたしかにブランドを維持するためには必要なことだが、僕たちの主張を聞き捨ててはならないという分かりやすい事例だった。
一方セブンイレブンの商品パッケージのほとんどは分かりやすく、安心して手に取れる。
パッケージは「紙」っぽい素材でできている。
こういったさば缶は珍しくとても貴重。
セブンイレブンのプライベートブランド商品の中にさば缶の煮付は2種類ある。
左は「国産さば煮付」で右は「さば煮付」。
値段は今回紹介する「さば煮付」の方が30円くらい高い。肌感だが販売個数が少なく、貴重性が高い。
機会があったら、食べ比べをしてみてほしい。左の煮付も今回のさば缶と比較して決して劣っているわけではなく”黒酢“がいいアクセントとなっていて美味しい。
最後に原材料を確認しておく。
いわゆる一般的な煮付で使われる醤油、砂糖、みりんに加えて焼酎と昆布だしが原材料として使用されてるのが特徴的。
さばの身をやわらげる用途として焼酎を使っているのだと推測するが、そこが料理酒ではないところが何かのポイントになりそうだ。
中身
少し固めの蓋を開け、缶本体と蓋と切り離と粘性のある濃い煮だれにその鯖は浸ってる。
香りも醤油の香りとみりんの甘い香りが伝わってくる。
浸っていた鯖を豆皿に移す。
すると尾に近い部位が1つ、腹の部位が1つの計2つの切り身が出てきた。
とろみのある煮だれはしばらく鯖の切り身に浸る。相当濃厚なたれなのだということが見て取れる。
切り身の中心部分を箸でそっと添えると簡単に解くことができた。
一口サイズにして食べてみる。
醤油とみりんの甘さもしっかりと感じるのと同時に、鯖らしい臭みと若干の焼酎の香りもした。
きっと世のおっさん達はこういう、
「こ、これは酒が欲しい…。」
煮付だれがとろみがかっているため、醤油とみりんの味に深いコクを感じる。
中華料理のあんかけのようなイメージとは違い、昆布だしの風味が交わることでくどさを感じない、嫌気のないコク。
高級な優等生さば缶の煮付は「醤油、みりん、砂糖」の3種の調合・素材に注力してその完成度を定めてくるが、このセブンイレブンの鯖の煮付は少しだけ目線を変えて、違う角度から煮付けを捉えようとしているように思えた。
焼酎と昆布だしを使った煮付けは新しい発見だった。
肝心な鯖の切り身については脂身が少し足りないなと感じてしまったが、身の柔らかさをよく感じられたので満足。
箸ですっと解けたくらいにはかなり柔らかい。
脂身が少なく感じてもDHAが4350mg、EPA2100mgあるさば缶で、他の高級さば缶で使われている鯖となんら遜色ないことは間違いない。
サバ汁の〆方
毎缶(刊)『サバ汁の〆方』と題して鯖の切り身を食べた後に残った汁=サバ汁を使って楽しめるレシピを用意している。
今回のサバ汁は”煮だれ”。
さばの切り身が含んでいたことで鯖エキスもしっかり含んでる。
今回の〆に使うのは、夏本番に向けてぜひ食べておきたい”あの漬物“。
〆方
今回の〆で使うのは「白菜の浅漬け」。
浅漬けのようなさっぱりしたものを選んでみたくなるこの季節。それと一緒に最後の一滴までサバ汁を楽しむ。
浅漬けの素の水気はとらずにそのまま缶の中に入れ、サバ汁とよく絡める。
サバ汁がまんべんなく浸るくらいの量の白菜を入れたら完成。
鯖の切り身を単体で食べていた時よりも、みりんの甘さと醤油のコクをしっかり感じられるサバ汁はさっぱりした酢がよく合う。
少し重たい印象を受けていたその煮だれもこのレシピでガラリと印象が変わる。
白菜の芯の部分と葉の部分では味の感じ方に違いがあり、芯の部分は長時間浸っていた酢の味をよく感じ取れ、葉の部分はより醤油のコクとみりんの甘さ、うっすら酢の味を感じ取れるようになってる。
一口ごと、部分ごとで味や食感に変化のある白菜ならではの、そして夏らしい浅漬けの素を使った〆レシピ。
ぜひ機会があればやってみてほしい。
まとめ:週末さば缶#23|7プレミアム ノルウェー産 さば煮付
数多くのプライベートブランド商品を展開しているセブンイレブンから「7プレミアム ノルウェー産 さば煮付」を紹介してきた。
一般的な煮付とは少し違い、みりん・砂糖・醤油に加えて焼酎と昆布だしを使った新しいさば煮付。一般的な煮付よりも香りが経つような印象と受け、「一杯だけ…。」そんな気持ちになるようなさば缶だった。
どんな人も知っているであろう、そしてほとんど人の近くにあるセブンイレブン。安易に手に入る缶詰なので一度その手にとり、味わっていただきたい。
<あとがき>
猛暑が続き、梅雨なんぞなかったような6月。夏に向けて栄養を蓄え、体調を崩さぬようにしなければならないなと。
そのためにも鯖から得られるEPA・DHAでまずは血液を正常にコントロールして身体全体を正す習慣をしていきましょう。
#23缶(完)
来週もきっと朝から晩まで頑張って働く。
今のうちにご褒美を考えよう。
ちょぴり贅沢な美味しい一品を用意しよう。
そうとなったら、
財布が緩いうちに、買っておこう。
“あなただけの” 特別なさば缶 を。
僕は次の週末に向けて“さば缶”を探す旅に出る。
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