【週末さば缶#3】岩手缶詰 国産サバ缶 チョコレート風味

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今週も朝から晩まで頑張って働いた。

頑張った自分にご褒美を。

ちょぴり贅沢な美味しい一品を用意しよう。

そうとなったら、もうひと頑張り。

重い腰を上げて、買いに行こう。

”あなただけの” 特別なさば缶 を。

 

 

この『週末SABA刊』は、あなたの“今週頑張った”を癒すちょっぴり贅沢なさば缶を紹介し、

各々によって変わる“サバ汁”の簡単な〆方も解説している週刊コラムである。

週末さば缶#3|岩手缶詰 国産サバ缶 チョコレート風味

2月。

街を歩けばカカオとココアバターの香りが漂う季節になってきた。

世の女性は“2.14”に向けて、デパ地下でパリジェンヌが愛した“ショコラ”選び。

優雅な時間を夢見てる。

 

そんな夢見心地な彼女たちには秘密で、

この記事を読んでてくれたあなただけに紹介したい一品がある。

サバジャンの僕がおすすめするサロン・デュ・ショコラ顔負けの「新・ショコラ」を紹介しよう。

 

週末のSABA表紙#3

 

週末SABA刊#3は「恋する鯖はチョコの味」と題して、

岩手缶詰 国産サバ缶 チョコレート風味

を紹介する。

 

先んじて謝罪しておく。

ショコラではなく、鯖がメインである。

新進気鋭どころの騒ぎではない尖り具合、

鯖×チョコレート

という交わるはずのなかった同士を交わらせ、商品化したさば缶。

販売元の岩手缶詰株式会社(以降 「岩手缶詰」)は缶詰の他にも冷凍食品やレトルト食品、ゼリー、飲料、ワイン、ジャムなど幅広い「食」の安全・安心を約80年間守ってきた。

しかし、その老舗は何を血迷ったか、

サバ缶から最も遠いと言っても過言ではない存在を鯖に添え、安心安全とは裏腹に食前に不安を掻き立ててきた。

気になる“口溶け”はいかに。

 

交わるはずのないものが交わった時、

その不安は何に変わるのか、

このコラムの醍醐味「〆方」には何を使うのか、

それを楽しみに、

ぜひ最後まで読み進めていってほしい。

外缶(観)

 

ビターチョコレートのブラウン色と缶特有の金色の配色にどこか懐かしさが感じられる。

小さな頃、近くの駄菓子屋で

金貨を模した手のひらサイズのチョコレートを買っていたことはなかっただろうか。

確か価格は5円か10円。

1コイン”で手に入る贅沢な逸品が懐かしい。

パッケージこそ似つかないが、この「茶と金」の配色はあのチープな駄菓子を思い出させる。

 

大人になった今となっては、

」を「さば」と読めるし、

あの頃とは金額の違う大きな“1コイン”で、あの頃とは違うこういった贅沢缶(感)を手に入れられるようになった。

大人になったのだ。

 

かなり余談となってしまったが、

さば缶のパッケージ1つでいろんなことを考えられる時間も意外に楽しいことをこのコラム読者に伝えたい。

 

 

ここで、缶の側面の食品表示について深掘りしていこう。

 

食品表示の一番最初に示される「●名称」は

さばの水煮であれば「さば水煮」、

味噌煮であれば「さば味噌煮」、

オリーブオイルや香辛料・調味料などで加工されたものであれば「さば調味料漬け」

と国が定める『一般的な名称』を記す。

燻製オイル漬けというニッチな商品であれば「さばの燻製オイル漬け」、

と詳細を記すのだが、

 

本商品の●名称にいたっては「さば味付」。

 

どうやらチョコで煮た覚えも、チョコを調味料として漬けた覚えもないらしい。

詳細を記すほどのことでもないらしい。

あくまでもチョコで味付けをしているのだという。

ココアパウダーを鯖にまぶしているのか、それとも鯖の横に角チョコが添えてあるのか。

謎が深まるばかり。

食前の不安は払拭できない。

むしろ不安が増すばかりである。

 

中身

 

では、本題。

一番気になる中身をみていこう。

 

 

鯖の切り身は一般的なさば缶同様3つ。

写真では少しわかりにくいが、固形量 110gにしては切り身のサイズが大きく感じた。

青緑色の背中に黒い波模様が特徴の鯖もチョコレート色に染まり、「海の幸」とは言い難い、どこかエキゾチックなスイーツになっている気がする。

 

 

肝心のチョコレートはムースのようななんとも言えない半液体状。

岩手缶詰はこれを「ソース」と呼んでいる。

 

 

“ソース”は切り身の中までしっかり染み込んでいるのではなく、切り身に添えられている程度。

煮込んでいない、漬けてもいない、「味付」である。

 

実食してみると

さば缶ではあまり使用しないみりんを使って味付けしているおかげもあってか、

さばの切り身がパサパサしない。

しっかり魚肉の食感を感じられ、ほのかに香るチョコレートの風味が合わさって美味い。

美味いのだ。

不安が安心に、感動に変わった。

 

交わるはずのないものが交わった

 

チョコレートは控えめな姿勢でさばの塩味を尊重していた。

甘さ<塩味」という印象。

初めて交わることに謙虚さを感じていたのか、決して甘ったるいことはなく、あくまでも鯖が主役であった。

 

 

切り身を3つ取り除いた後にはかなりの量のソースが残った。

そのソースには細かい身の繊維とエキスがふんだんに含まれているに違いない。

ここで、ソース単体で味見してみる。

 

これがなかなかいける

 

鯖の塩味が混ざったチョコの風味がとても斬新である。

味付けにバターが含まれていることもあってか水煮や味噌煮よりもオイリーな印象を受ける。

ここ数年で「塩×チョコレート」の組み合わせが注目を集め、決して不思議ではない味。

ただ鯖という存在がチョコレートから見て遠かっただけで「交わるはずがない」と勝手に思い込んでいただけなのかもしれない。

 

そして、この一口でピンきた〆方がある。

 

例のごとく、

サバ汁の〆方”を紹介していいこう。

この週末SABA刊では缶の中身を食べ終わり、残ってしまったさばエキスたっぷりの水煮汁や調味料液、総じて“サバ汁”の楽しみ方も紹介している。

今回も例に漏れず紹介していく。

 

 

サバ汁の〆方

 

今回のこのさば缶の〆で共にするのは

 

コーヒー

 

である。

コーヒーと共にチョコレートを味わう。なんて普通なことはしない。

それをしようものならば、

近くにスターバックスでも行って、チョコレートとコーヒーのセットで優雅な週末でも迎えた方が断然良い。

この週末SABA刊は一味、二味違う。

 

サバ汁×コーヒー

 

塩味が溶け込んだチョコレートを暖かいコーヒーに混ぜ合わせる

意外と思われるかもしれないが、コーヒー発祥の地 エチオピアでは塩とコーヒーの組み合わせは長年語り継がれる伝統のレシピで、塩味をコーヒーに加えることは合法である。

塩を加えるとコーヒーの酸味や苦味が低減される。

アフリカ特有の酸味の強いコーヒーに嫌気が刺した異端児がこんなことをしてみたのだろう。

さらに、このサバ汁にはコーヒーの大切な要素である“オイリーさ”も兼ね備えているため、少量加えるだけでも無意識で飲んでいたコーヒーに深みが加わり、日常からの変化を感じられる。

 

塩、チョコ、オイリーさこの3点セットが交わった時、

コーヒーにどんな変化が起こるのかはやってからのお楽しみに。

ぜひ、〆としてやってみてほしい。

 

まとめ:週末さば缶#3|岩手缶詰 国産サバ缶 チョコレート風味

あなたは来たる2月14日の準備はできただろうか。

まだであれば、今回紹介した岩手缶詰 国産サバ缶 チョコレート風味を検討項目の1つに入れていただきたい。

 

面白いデータがあった。

世の81.4%の女性がチョコレートを渡す予定なのだという。

そして、その女性たちは口を揃えてこう言う。

 

義理チョコが一番難しい

 

渡すモノによっては不本意なニュアンスを与えかねないので、

義理チョコというワードが風習化されてから約40年間、女性は頭を抱えている。

 

ここで1つ提案がある。

例に漏れず、あなたがそれらの一人であり、義理チョコ選びに悩んでいるのであれば、

サバ缶 チョコレート風味を渡してみようではないか。

さば缶を受け取って、「あの子、俺のこと、もしかして…」なんて思う男はこの世に僕一人だけで安心であるし、

職場の上長にあげるのであれば、

週末のつまみにぴったりなサバを選ぶなんてできた部下として認められるだろう。

“さば×チョコレート”のインパクトも計り知れない。

4月から昇格間違いなしだ。

 

 

ちなみに、

フランスではエイプリルフールのことを Poisson d’avril (4月の魚)という。

この4月の魚はを指す。

「鯖が4月に入るとたくさん釣れる」という説からきている。

鯖は4月に向けて幸運を呼ぶ魚

デパ地下にいる“エセ”パリジェンヌはこんなこと知る由もない。

 

 

交わるはずのなかったものが交わった時、

新しい気づきを生み、特別な出来事を起こすのかもしれない。

新しいムーブメントをこんな小さなさば缶から起こせる

はじめよう、新・2.14

 

 

 

週末のSABA表紙#3

#3缶(完)

 

今回紹介したさば缶

 


来週もきっと朝から晩まで頑張って働く。

今のうちにご褒美を考えよう。

ちょぴり贅沢な美味しい一品を用意しよう。

そうとなったら、

財布が緩いうちに、買っておこう。

”あなただけの” 特別なさば缶 を。

僕は次の週末に向けて“さば缶”を探す旅に出る。

 

 

バックナンバー

週末SABA刊 #1

 

週末のSABA表紙#2

週末SABA刊 #2